さとさまの日常

京都のROCK BAR DIRTオーナー、さとさまの日々の覚え書きを書き記す。

グルーヴについての解説その2!

その1はこちら

前回の記事から早5ヶ月。

時の経つのは早いですねー。

光陰矢の如し。

前置きはいいって?

はい。

では今回もグルーヴについて解説していきたいと思います!

今回もヘッドフォン推奨ですよ!



まず始めに、普通の生活をしている人、専門的なレコーディングや演奏の経験のない人は、ほぼ確実に音は一個の塊として聴こえていると思います。

ギターの弦が6本全部分離して聴こえているのは、経験のある人だけなんですね。

ですが、グルーヴは何の経験が無くても感じることが出来ます。

今回は、グルーヴを実際に感じて頂こうと思います!



90年代以降、欧米のロックに大きな影響を与えたグランジオルタナティヴミュージック。

彼らの特徴は、とにかくグルーヴを重視していたこと。

彼らの音楽はグルーヴを感じるのには最適だと思います。

重く、そして攻撃的なグルーヴです。

まずは誰もが一度は聴いたことがあるであろうこの曲を、まずは聴いてみてください。


Nirvana - Smells Like Teen Spirit




攻撃的なリズムですねー。

ぐいぐいと前進していくような、力強いグルーヴがあります。

このグルーヴの秘密はなんなのか?

ベースとドラムに注意して聴いてみてください。

NIRVANAは決して演奏は上手くないのですが(ベースの人は素直にヘタ)、ベースとキックドラムが全くブレずにビタっと決まっているのです。

どんなにリズムがヨレてもベースとキックは常にピタピタに合っています。

一朝一夕にこうはいかず、まさにバンドならではのリズムですね。

ベースとキックが合致している、こんなにシンプルなことが実はとてつもなく難しいのです。

演奏の上手さは速さや正確さではない、ということを示しています。



しかし整合感とグルーヴのマッチングは、80年代の技巧的な上手さをしっかりと踏まえたものでもありました。

90年代以降のヘヴィミュージックに多大な影響を与えたPANTERA



サウンドをさらに重く進化させたALICE IN CHAINS




等を経由して、90年代のグルーヴ・メタルの系譜はこのバンドで頂点を極めます。



Turn the Page (PV) - Metallica



ボブ・シーガーのカヴァーです。

90年代以降、現在まで続くグルーヴのトレンドは、METALLICAのドラマー、ラーズ・ウルリッヒが生み出したと言っても過言ではありません。

こんなにタメてタメてタメまくり、なのに整合感があって気持ちの良いリズムは他では聴けません。

そして、整合感の元はリズムギターにあります。

ジェイムズ・ヘッドフィールドの刻むリズムギターは、このタメまくるリズムの中でも的確にオイシイ所を突いてきます。



METALLICA以降も、KORN




LIMP BIZKIT



タメにタメまくるスタイルは受け継がれていきました。



さぁ、ここまでくればグルーヴ、リズムのうねりというものが体感出来たかと思います。

気持ちよくなりましたか?



欧米、特にアメリカで成功するにはとにかくリズムが大事です。

なので、アメリカで成功しているバンドは全体的にリズムが良いですんですね。

グルーヴを体感出来た、すげー気持ち良くなった、という方は、ぜひロック以外の音楽にも手を出してみることをお薦めします。

特にブラックミュージック、黒人の音楽は持つグルーヴ感は素晴らしいものがあります。

参考までに。


Earth wind and fire - September



いかがでしょうか、このグルーヴ。

腰が持っていかれそうなベースですね。

この曲のベース、グルーヴが一番良いからとミスしているテイクを使っているそうです。



今回はとにかくグルーヴをわかりやすく感じてもらえそうなバンドをチョイスしてみました。

次回があれば、また色んなバンドの色んなグルーヴについて解説してみたいと思います。

ではまた会う日まで!

リズムを制する者は音楽を制するぜよ!!






おれがやってるバンド、PSYCHO kui METALLICSのライヴの予定です。

このブログは趣味に走りすぎていて何をやっている人かまったく解らない、と言われましたので。

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