LADY GAGAの何が凄いか?
Lady Gagaの新作「ARTPOP」が凄い。
【amazon】ARTPOP
内容的に前作「BORN THIS WAY」のデトロイト系テクノバキバキ、でも空間やメロディはUK、メタルやグラムも入ってるよ!ってな所からさらに進化を遂げてEDMを軸にオリエンタルなムードや新しい歌唱法も取り入れたまさにポップミュージックの最先端。
ファンもポップカルチャーの最先端なんだろうな、というのはシングルがミリオン超えてるのにアルバムが26万枚そこそこ、という昨今のアメリカ市場をまんま反映してる辺りからも伺える。
でも、Lady Gagaの凄さの本質はそういう範疇にないと思うのだ。
彼女は本気でARTPOPをやろうとしている。
商業音楽からアートが消えて久しいことは普通に暮らしていれば実感としてあるのではないかと思う。
多様化の時代に入って、サカナクションのような”アートっぽい“音楽がヒットしているように見えるが、やはりそれは相対的なヒットに過ぎない。
というよりもそういうジャンルとして商業的に確立された感すらある。
もちろんそれは欧米でも同じで、ぶっとんだサウンドはすぐに真似をされ、類似品が市場に並ぶ。
さらに言えば、本物のアートは既に一般的な美意識を遥かに超えたところに意義を見出している為、ポピュラリティーというものが微塵も含まれていないと言っていいと思う。
ここでアートとアートっぽいの違いについて触れておきたい。
最先端のアートは、理論とテクノロジーと技術の進化が進んでおり、それを美しいと感じるアーティストが美しいと感じたままに生み出している。
対して、アートっぽいものとは、既存の概念にアートを落とし込んだものである。
前者は、本人以外がその美しさに気付くのに10年以上かかったりする。
対して後者は、すぐにその美しさが伝わる。
決して後者を蔑んでいるわけではなく、便宜上こういう意味で使っている、と理解して頂けると嬉しい。
では本題に戻ろうと思う。
Lady Gagaは、Little MonstersというSNSを持っている。
http://gagas-monsters.com/
Little Monstersはそのものズバリ、アートという傘の下に人が集まっている。
Lady Gagaのハードコアなファンは、アーティストであることが非常に多い。
そこでLady Gagaはファンと交流をする。
そして、Lady Gagaが自分で選んだファンアートをシェアするのだ。
Lady Gagaとそのファンは、価値観を共有しているのだ。
もっと突き詰めていくと、Lady Gagaのファンは、Lady Gagaのセンスのファンなのだ。
彼女の選ぶ色を気に入っているし、彼女の選ぶ音やワード、形が気に入っている。
当初、Lady GagaはSNSを立ち上げてファンを囲いこもうとしているのかな、と考えていたのだが、どうもそうではないようだ。
自分もまんまとLady Gagaのファンになってしまったクチだが、彼女がが何を選ぶのか、日々楽しみでしかたない。
新しい映像や、衣装、パフォーマンス。
ついつい追いかけてしまう。
だってすげーカッコ良いんだもの。
そしてここからは声を大にして言いたい。
彼女はアートをヒットさせている。
アートっぽいものを提示しているわけではない。
彼女のステージや映像を観て、誰が観ても良い、とか普遍的な美しさがある、とは口が裂けても言えない。
しかしそこにはポピュラリティーが存在し、良いのか悪いのかわからんけどすげーカッコ良い!という自分の感覚がある。
例えばこの映像。
http://www.youtube.com/watch?v=d1jHhJavMik
正に「ARTPOP」だと思いませんか。
もちろん、わからない人はわからないと思う。
それはどうも感覚は共有できないという原則がある以上仕方ないことらしい。
ただ、今後彼女が彼女のセンスを研ぎすまし続ける限り、音楽的に変化が起こっても、ルックスやパフォーマンスに変化が起こったとしても、センスそのもののが好きなのだからファンは追いかけていくのだと思う。
Lady Gaga以降、雨後の筍のようにそれっぽいのが沢山出てきたが、トレンドの変化と共に消えていった。
普通はルックスや音楽性が変わったらファンが離れていくものだ。
だって見た目や音楽が好きなんだから。
自分のセンスをはっきりと提示するのはとてつもなく難しい。
本質に到達する遥か手前の要素にみんな目を向けてしまうから。
それを見せつける強烈な個性。
凄いの一言だと思う。
Lady Gagaの活動は、今後アート耐性をもった人を沢山生み出すんじゃないかと期待している。
日本にも、、、どうだろう、やっぱ言葉の壁が大きいかなぁ。
でもLady Gagaのステージはホントにプロフェッショナルだし、言葉はわかんなくてもその姿勢とかは伝わると思う。
よくMadonnaと比較されているけれど、主旨が違うんじゃねーかな、と個人的には思う次第。
80'sの焼き直しだと思って手を出してない人がいたら、一回聴いてみることをお薦めします。
ここからは宣伝。
おれがやってるバンド、PSYCHO kui METALLICSのライヴの予定です。
このブログは趣味に走りすぎていて何をやっている人かまったく解らない、と言われましたので。
10周年に合わせて、新しいアルバム発売しました!
買ってねー!
Amazon
11/28江坂MUSE
12/28心斎橋club jungle
詳細はオフィシャルホームページまで!
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ファンもポップカルチャーの最先端なんだろうな、というのはシングルがミリオン超えてるのにアルバムが26万枚そこそこ、という昨今のアメリカ市場をまんま反映してる辺りからも伺える。
でも、Lady Gagaの凄さの本質はそういう範疇にないと思うのだ。
彼女は本気でARTPOPをやろうとしている。
商業音楽からアートが消えて久しいことは普通に暮らしていれば実感としてあるのではないかと思う。
多様化の時代に入って、サカナクションのような”アートっぽい“音楽がヒットしているように見えるが、やはりそれは相対的なヒットに過ぎない。
というよりもそういうジャンルとして商業的に確立された感すらある。
もちろんそれは欧米でも同じで、ぶっとんだサウンドはすぐに真似をされ、類似品が市場に並ぶ。
さらに言えば、本物のアートは既に一般的な美意識を遥かに超えたところに意義を見出している為、ポピュラリティーというものが微塵も含まれていないと言っていいと思う。
ここでアートとアートっぽいの違いについて触れておきたい。
最先端のアートは、理論とテクノロジーと技術の進化が進んでおり、それを美しいと感じるアーティストが美しいと感じたままに生み出している。
対して、アートっぽいものとは、既存の概念にアートを落とし込んだものである。
前者は、本人以外がその美しさに気付くのに10年以上かかったりする。
対して後者は、すぐにその美しさが伝わる。
決して後者を蔑んでいるわけではなく、便宜上こういう意味で使っている、と理解して頂けると嬉しい。
では本題に戻ろうと思う。
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Lady Gagaのハードコアなファンは、アーティストであることが非常に多い。
そこでLady Gagaはファンと交流をする。
そして、Lady Gagaが自分で選んだファンアートをシェアするのだ。
Lady Gagaとそのファンは、価値観を共有しているのだ。
もっと突き詰めていくと、Lady Gagaのファンは、Lady Gagaのセンスのファンなのだ。
彼女の選ぶ色を気に入っているし、彼女の選ぶ音やワード、形が気に入っている。
当初、Lady GagaはSNSを立ち上げてファンを囲いこもうとしているのかな、と考えていたのだが、どうもそうではないようだ。
自分もまんまとLady Gagaのファンになってしまったクチだが、彼女がが何を選ぶのか、日々楽しみでしかたない。
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ついつい追いかけてしまう。
だってすげーカッコ良いんだもの。
そしてここからは声を大にして言いたい。
彼女はアートをヒットさせている。
アートっぽいものを提示しているわけではない。
彼女のステージや映像を観て、誰が観ても良い、とか普遍的な美しさがある、とは口が裂けても言えない。
しかしそこにはポピュラリティーが存在し、良いのか悪いのかわからんけどすげーカッコ良い!という自分の感覚がある。
例えばこの映像。
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正に「ARTPOP」だと思いませんか。
もちろん、わからない人はわからないと思う。
それはどうも感覚は共有できないという原則がある以上仕方ないことらしい。
ただ、今後彼女が彼女のセンスを研ぎすまし続ける限り、音楽的に変化が起こっても、ルックスやパフォーマンスに変化が起こったとしても、センスそのもののが好きなのだからファンは追いかけていくのだと思う。
Lady Gaga以降、雨後の筍のようにそれっぽいのが沢山出てきたが、トレンドの変化と共に消えていった。
普通はルックスや音楽性が変わったらファンが離れていくものだ。
だって見た目や音楽が好きなんだから。
自分のセンスをはっきりと提示するのはとてつもなく難しい。
本質に到達する遥か手前の要素にみんな目を向けてしまうから。
それを見せつける強烈な個性。
凄いの一言だと思う。
Lady Gagaの活動は、今後アート耐性をもった人を沢山生み出すんじゃないかと期待している。
日本にも、、、どうだろう、やっぱ言葉の壁が大きいかなぁ。
でもLady Gagaのステージはホントにプロフェッショナルだし、言葉はわかんなくてもその姿勢とかは伝わると思う。
よくMadonnaと比較されているけれど、主旨が違うんじゃねーかな、と個人的には思う次第。
80'sの焼き直しだと思って手を出してない人がいたら、一回聴いてみることをお薦めします。
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このブログは趣味に走りすぎていて何をやっている人かまったく解らない、と言われましたので。
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