さとさまの日常

京都のROCK BAR DIRTオーナー、さとさまの日々の覚え書きを書き記す。

政治的発言のリスクについて

日本では個人が政治的発言をすることにわりと大きなリスクがある。

単純に考えて利害関係があっちこっちにあるからだが、根底には歴史教育を始めとする教育環境が整っていないからだと思われる。

基本的な知識がなければ、誰かの発言を見て所属している団体やその時の機運を読めないので、発言や報道を鵜呑みにするしかない。

ネット全盛の時代に入っているのに、ツイッターでは毎日の様に出所もわからない怪しい話が飛び交っている。

それは結局、知らないということの現れだろう。



自分のようなレベルで音楽をやる人間でも、大衆性を求めるなら政治的な発言はしにくい。

なぜだかそういう風潮なのだ。

まぁそんなものに屈することは今後もないし、もっと言えばその他の意味不明な慣習やルールにも従うつもりはないので安心して欲しい。

長いものに巻かれていくときはちゃんとそう書くつもりなので。



で、2013年、民主党政権のあまりのヒドさからようやく日本全体が本当に大切なことへと気付き始めているように思う。

正直安倍さんが首相になった時には、前政権時や小泉政権下での発言から大した期待はしていなかった。

ポーズだけでも愛国者である安倍さんが支持されるようになったのは、日本が変わってきたということかな、程度に考えていた。

しかし、ここへ来てその考えが変わりつつある。



先日、安倍首相が硫黄島を訪問された。

詳細はこちらのニュースをみて頂くとして

産経ニュース

遺骨の収集を視察に行かれたのだが、話はそれで終わることは無かった。



硫黄島は玉砕の島である。

映画にもなっているので、知っている人は多いと思う。

で、日本兵の方々が亡くなった遺体をアメリカ軍が埋めて、その上に滑走路を作ってある島なのだ。

その滑走路は2013年の今も使われている。

で、安倍首相はその滑走路の下の遺骨をちゃんと収集しようじゃないか、と言っているのだ。

この事業は何年か前から具体化していたが、巨額の予算がかかる関係で、関係省庁がゴネていたわけである。

それを、官邸が予算を出し、進めていく、と安倍首相は発言した。



この発言を聞いて、過去の体勢に流される発言をしていた安倍さんとは違うんだな、と思った。

こういったことは、個人としての安倍さんにはメリットがないと思われる。

むしろ金や権力から遠ざかるんじゃないかと思える。

しかし、それが次世代へ伝えなければならないことだからやる、というのである。

こういった発言が現職の首相から出るなんて、ようやく日本も世界水準に近づいてきたのだな、と思ったかもしれないが違う。

相も変わらずリスクはあるのだと思う。

それに責任を持つことは、安倍さんの決心なのだと思う。



政治をする政治家で、しかも内閣の最高権力者ですらこんなに気を使わなくてはならない状況なのだ。

ただ、こういった安倍首相のスタンスは、ネットがあることである種確信的な部分があるのではないだろうか。



最近もエジプト出身のフィフィさん(@FIFI_Egypt)の発言が話題になっている。

フィフィさんは政治的な発言が多いのだが。

要は圧力をかけられたり、仕事を干されている、ということだ。

以前ならこれでメディアから消えるしかなかったわけだが、今やネット全盛の時代。

逆にそういった人達が晒しあげられている。

かなりの社会的地位がある人でも、わけのわからない恫喝や中傷をする人はいるのだな、ということが浮き彫りになっている。

こうなってくると、肩書きなども役にたたない。



ちゃんとした知識や歴史を知っている人は少なくないが、日本中に薄く広がっているのだろう。

しかしネットが発達したことで、時間や距離を越えて一つの力になりつつあるのは間違いなさそうだ。



今はツイッターが主要なツールであり短文しか投稿出来ないので、どうしても発言に尻込みしてしまうが、やはり自分の考えを発信していかなければ間違いも正してもらえないわけで。

否定を恐れて黙ってしまうことの無いタフさが必要だと思う。

中には危険な脳みその作りをしてる人もいるので、自衛は考えなくてはならないけれど。

お金や権力よりも大切なことは沢山ある、と思う。

ネットの発達によって、人の価値観は変わりつつある。

自分がどうにかすれば、どうにかなる状況が出来つつある。

リスクそのものだってビジネスになるだろう。

本当の言論の自由が生まれる日も近いんじゃないか。






ここからは宣伝。

おれがやってるバンド、PSYCHO kui METALLICSのライヴの予定です。

このブログは趣味に走りすぎていて何をやっている人かまったく解らない、と言われましたので。

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